【令和2年度】 異常な出来事による脳・心臓疾患事案の解析

  • 令和2年度
  • その他
  • 事案分析:脳・心疾患

研究要旨

平成22年度から29年度の過労死等データベース(脳・心臓疾患2,280件)を用いて、異常な出来事により労災認定された68件を分析対象とし、被災者の基本属性に関する基本集計、異常な出来事の状況などの基礎情報の整理を行った。

結果、68件のうち、生存は52件(76.5%)、死亡は16件(23.5%)、男性は63件(92.6%)、女性は5件(7.4%)、対象者の平均年齢は58.3歳(SD=10.1)であった。異常な出来事の負荷の状況は、多い順に「作業環境の変化」、「精神的負荷」、「身体的負荷」であった。また、異常な出来事の種類は以下の7つに類型化でき、多い順に「暑熱作業」、「寒冷作業」、「地震」、「事故」、「暴力」、「交通事故」、「異質な業務」であった。

執筆者

岩浅 巧

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