職場改善のアイデア

健康な職場に向けた研究や、研究を通して開発した職場改善に使えるツールをご紹介します。
ぜひ皆様の職場でもお役立てください。
ご質問等は「お問い合わせ」よりご連絡ください。

「過労徴候しらべ」調査票

図 - 過労徴候しらべ

過労死として労災認定された際の調査復命書の中に記載されていた実際に被災された方の前駆症状を活用して、過労リスクを簡便に測定し、過労死や過重労働による健康障害の予防につなげる目的で作成された調査票です。調査項目には「冷や汗や,大量な汗等の異常に汗をかくこと」、「肩や背中に激しい痛みを感じること」等の身体症状や、「会社を辞めたいと頻繁に思うようになること」、「休息や睡眠をとっても全然回復しない異常な疲労感」等の精神症状が含まれています。

疲労測定アプリ「疲労checker」

画像 - 疲労測定アプリキャプチャ

疲労checkerは、疲労に関する調査を効率的に進められるように、当研究所が開発したウェブアプリです。疲労checkerがあれば、紙の調査票や専用の測定機器がなくても個人のスマホから調査に参加できるため、調査参加者と調査実施者(研究者や産業保健スタッフ等)双方の負担が軽減されます。
疲労は、私たちの思考能力を低下させたり動作を鈍らせたりなど、様々な影響を及ぼします。本アプリは、本人に自覚された「疲労感」だけでなく客観的な疲労度の指標も計測することができるので、労働安全衛生に関する調査や職場の疲労アセスメントを実施するのに最適なツールです。
※本アプリは、所外の皆様への公開を目指して準備中です。

労働者生活行動時間調査票「WLAQ」

画像 - 調査票のサンプル

労働者の体力(心肺持久力)や座位時間(勤務、通勤、勤務日余暇、休日別の座位時間)、睡眠、勤務時間を調査するための質問票です。妥当性や信頼性に関するデータを論文で報告しています(BMC Public Health. 2020;20(1):22)。日本語版と英語版のPDFファイルを当サイトからダウンロードできますのでぜひご活用ください。また、企業等で調査を実施するためのWEB調査システムも構築しております。ご関心をお持ちの企業担当者の方はぜひお声がけください。

参加型職場環境改善ツール

イラスト - 会話する人々

職場で生じる健康や安全の問題の改善には、経営者や管理者だけの視点では十分ではありません。現場で働く労働者や産業保健スタッフ、外部の専門家等の視点も重要です。参加型による職場環境の改善とは、経営者によるトップダウンでの改善ではなく、様々な立場にある人が改善活動に関わって一緒に改善を進めていくものです。その際、1)ローコストですぐに実践できるような工夫や、2)元々職場にある改善のための芽を掘り起こすこと、3)悪い部分を指摘するのではなく、良好事例を集めて良い側面を伸ばしてくのが特徴です。参加型によって改善活動を積み重ねて継続するためのサポートツールを紹介していきます。

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