【平成28年度】 長時間残業等の業務負担と心血管疾患リスクに関する職域多施設研究
研究要旨
12企業10万人規模の職域多施設研究(J-ECOHスタディ)において、健康管理情報を収集し、職域疫学データベースを構築した。健康診断情報は2015年度末まで分を、心血管疾患発症・長期病休・死亡の登録は2016年末まで分を収集した。脳心血管イベントの症例対照研究を実施し、発症前の勤務状況を尋ねた。本データベースを用いて、ベースライン時の残業時間とその後の糖尿病発症との関連を縦断的に解析した。残業時間と心血管疾患発症との関連をコホート内症例対照研究のデザインにて分析するため、本データセットから症例1件に対し対照5件(最大)を施設・性・年齢をマッチングさせて無作為に選び、解析用のデータセットを作成した。
執筆者
溝上 哲也