【令和7年度】対策実装研究アクション4:生活習慣の改善の取組み
研究要旨
この研究から分かったこと
多様な作業者が従事する建設現場をハブとする健康行動を促進する取組みについて、実装可能性と今後の課題が整理された。
目的
本研究では、建設業における過労死等の防止のための生活習慣、睡眠習慣、及び働き方の改善につながる健康管理の支援をするツールの開発とその実装を企図して、建設現場詰所をハブにした健康支援・行動変容のためのアクションの実装可能性、及びウェアラブルデバイスを活用した睡眠状況等の実態調査を目的とした。
方法
高層建築物の建設作業者(技能者)を対象とし、複数現場において現場をハブとする形で睡眠の管理等の機能を有するトラッカーの装着を試みた。調査の開始時と終了時に生活習慣、トラッカーの利用状況等のアンケート調査を実施した。
結果
すべての現場の参加者は、多職種かつ多階層の複数事業者に所属していた。現場によってトラッカーの装着率には相違があった。取組みの参加により休日の睡眠時間が増加した。参加者の体表温変化には24時間の周期性が認められた。現場によっては、参加作業員の半数は、取組み開始12週後に当該現場を離れていた。
考察
建設現場においてこのようなアクションを実施する場合、多職種かつ多階層であり、所属する企業も異なる作業員へ適用できる取組みが望ましい。行動変容を促すような比較的長期の取組みを仕掛けるには、作業員が別の現場へ移動した場合でも追跡、もしくは特定の現場で短期に介入できるような工夫が必要と考えられた。現場をハブにしたコミュニケーションは、普段から存在することから、取組み不参加者への波及効果があった。
キーワード
生活習慣改善、自主性、ウェアラブルデバイス
執筆者
酒井 一博