【令和4年度】 対策実装研究アクション2:重層構造の理解と深堀り

  • 令和4年度
  • その他
  • 長時間労働

研究要旨

この研究から分かったこと

業種による重層構造の背景や実態の差異、職種や顧客の特性に関する情報が収集された。これを考慮した対策の検討が必要と考えられた。

目的

重層の下請け構造と長時間労働等の過労死等に関わる要因との関係を理解し、業種ごとの実態に適合した対策検討に向けた意見及び資料の収集を行うことを目的とする。

方法

(1)ヒアリング調査:令和3 年度より、ステークホルダー会議における意見・ニーズ収集として重層構造に関する問題も取り上げてきた。また、運輸業、建設業の経営者・管理者に対するヒアリング調査を実施した。本報告ではこれまでの意見収集のうち、重層構造に関わる結果の概要をまとめる。(2)生活時間調査:中堅建設業の技術者に対する勤務-生活時間調査に着手した。

結果

(1)ヒアリング調査等:これまでの意見収集の結果の概要をまとめた。(2)生活時間調査:建設技術者の2 週間の勤務-生活時間調査の回答の収集が完了した。

考察

(1)重層構造が成立している背景については業種それぞれの背景があった。(2)価格と納期の競争による価格の低下、納期の切迫の問題が指摘された。(3)下請けに対する安全衛生の配慮が望まれるとの意見、そうした配慮の事例の報告があった。一方、配慮が二次下請け以降に及ばない問題が指摘された。(4)職種や専門による差異の指摘があった。

キーワード

実装研究、運輸業、建設業

執筆者

酒井一博

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