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久保智英研究員の新しい研究成果が論文として発表されました!

RECORDsメンバーの久保智英研究員の「交代勤務介護士を対象とした参加型AI勤怠スケジューラーの睡眠改善効果:クロスオーバーデザインによる4か月の非ランダム化試験」が国際誌Journal of Sleep Researchに掲載されました!

研究の内容は、職場の特性を反映してシフトを作成できるAI勤怠スケジューラーを開発して、交代勤務に従事する介護士を対象にスケジューラーの効果評価を4か月間の介入調査で検討したものです。事前に対象となる職場で介護士を対象にヒアリングして疲労回復しやすいシフト要件を抽出し、それを勤怠スケジューラーに反映させて介入時のシフトを作成しました。比較対象となる統制条件は従来通り、シフト管理者が手動で作成したシフトでした。
論文では2か月間の介入シフト、別の2か月間を従来通りのシフトで働いた際の睡眠を比較しています。

指輪型のウェアラブルディバイスによって睡眠を評価した結果、現場のニーズを反映させたAI勤怠スケジューラーを活用した方が疲労回復に重要な深い睡眠が増えたことが確認されました。                                          

論文情報

Tomohide Kubo, Shun Matsumoto, Yuki Nishimura, Hiroki Ikeda, Shuhei Izawa, Fumihiko Sato. A Participatory Artificial Intelligence Driven Shift-Scheduling Application for Improving Sleep Among Shift-Working Caregivers: A 4-Month Non-Randomised Controlled Study With Cross-Over Design. Journal of Sleep Research. e70144

こちらから ⇒ https://doi.org/10.1111/jsr.70144