【平成30年度】 トラックドライバーの過重労働対策としての健康管理と運行管理に関する研究

  • 平成30年度
  • 松元 俊
  • 重点業種
  • 現場介入研究
  • 不規則勤務
  • 勤務間インターバル
  • 疲労
  • 睡眠

研究要旨

地場運行と長距離運行に従事するトラックドライバーの疲労及び血圧を縦断的に調査することで、勤務ごとの疲労の進展と回復の様子の違いを明らかにするとともに、過重労働による過労死等の予防に効果的な介入策を探ることを目的とした。

地場及び長距離トラックドライバーを対象として約2週間における勤務ごとの睡眠と疲労・血圧の変化を調べた。調査協力が得られた地場11人と長距離26人の測定結果より、地場運行では拘束時間は短いものの、勤務間インターバルが短く、出庫時刻が早く、勤務日と休日の平均睡眠時間がそれぞれ7時間未満であり、このような労働条件下での短時間睡眠が疲労、眠気を増大させることが示された。また、高血圧者では短時間睡眠に対する脆弱性があることが考えられた。

地場運行の勤務前と休日、長距離運行の休息時は短時間睡眠になりやすいことから、トラックドライバーの疲労対策として運行途中の休憩・休息の影響についてさらに検討する必要がある。

執筆者

松元 俊

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