【平成30年度】 交代勤務看護師における睡眠マネジメントの予備的検討
研究要旨
交代勤務看護師の睡眠マネジメントを念頭にして、勤務シフト別の睡眠取得状況や、それと疲労、ストレス指標がどのような関連性にあるのかについて検討することが目的である。解析の対象となったのはデータの不備の無い137人で、その内訳は常日勤が3人、2交代(12時間夜勤)が78人、2交代(16時間夜勤)が17人、3交代(8時間夜勤)・正循環が21人、3交代(8時間夜勤)・逆循環が5人、3交代(10時間夜勤)・正循環が3人、夜勤専従が3人であった。
主な結果は、1)睡眠時間が短い勤務シフトは3交代(8時間夜勤)・逆循環、夜勤専従、2交代(12時間夜勤)であったこと、2)精神的健康度が悪かったのは3交代(10時間夜勤)・正循環、3交代(8時間夜勤)・逆循環であったこと、3)有意差は示されなかったが、睡眠時間と精神的健康度に負の相関関係がうかがわれたことの3点に要約できる。
しかし、統計的検定に耐え得るだけの回答者数が集まらなかった勤務シフトもあるので、今後、回答者数を増やして更なる調査を行うことが求められる。