【平成28年度】 労働者の体力を簡便に測定するための指標開発

  • 平成28年度
  • 松尾 知明
  • 実験研究
  • 体力
  • ツール

研究要旨

過労死長時間労働の問題を考える場合、勤務時間等の外的要因が身体に及ぼす影響の程度を明らかにすることはもちろん重要であるが、労働者自身がそれらの外的ストレスから身を護る力、すなわち“体力”もまた重要な因子であり、過労死やその関連疾患の発症防止策を検討する上では考慮が必要である。

本研究では、ヒトの体力を評価する代表的な指標である心肺持久力を、簡便、且つ、安全に測定する手法を開発する。具体的には、ウェアラブル機器による情報、質問紙による情報、簡易な体力測定による情報を組み合わせた方法を検討している。現在、被験者実験が進行しており、本年度は100人程のデータを取得した。次年度は詳細なデータ解析と開発した手法の妥当性の検討を予定している。さらに将来的には、簡易体力測定から得られる情報を組み合わせた新しい心肺持久力評価指標(仮称HRmix)を用いた横断研究、コホート研究に進展させることとしたい。

執筆者

松尾 知明 

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