週55時間を超えて働く女性労働者は抑うつや不安の症状が起こりやすい

週55時間を超えて働く女性労働者は抑うつや不安の症状が起こりやすい
目次

出典論文

Virtanen M et al. Long working hours and symptoms of anxiety and depression: a 5-year follow-up of the Whitehall II study. Psychol Med. 2011 Dec;41(12):2485-94. PMID: 21329557.

著者の所属機関

フィンランド労働衛生研究所等

内容

英国の自治体職員2,960名(男性2,248名,女性712名;平均52才)を約5年間追跡して調査したところ、週35-40時間働く女性に比べて、週41-55時間群は2.2倍、週55時間を超える群は2.7倍ほど、抑うつの症状が起こりやすかった。また、週41-55時間群は1.7倍、週55時間を超える群は2.8倍ほど、不安の症状が起こりやすかった。男性では労働時間と抑うつや不安の症状との関連は認められなかった。

解説

週55時間を超えて働くと抑うつや不安の症状が起こりやすいことが女性にのみ認められた背景をよく調べる必要がある。そうすることで、労働時間以外の対策も見出される。この研究では抑うつ等を自覚症状として測っているが、精神的不調の客観的な指標(診断結果や休業等)を用いた研究は今後求められる。業種や職種ごとの違いも興味のあるところである。