RECORDsの取組み

RECORDsメンバー取材対応報告:NHK大阪放送局

RECORDsメンバー取材対応報告:NHK大阪放送局
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RECORDsメンバー取材対応報告

勤務時間外の仕事に関する連絡を規制する「つながらない権利」について、RECORDsメンバーの久保智英上席研究員が取材を受けました。

その内容は、NHK NEWs WEBの特集記事で取り上げられました。

取材の主な内容

過労死等防止対策推進法が施行されて10年が経過し、働き方改革が進み、過労死や過労自殺は減少傾向にはあるものの、ここ数年は横ばい傾向にあります。過労死等防止対策推進法が施行された10年前と比べ、ICTが進化し、いつでもつながることができる一方で、休日の業務連絡が精神的な負担になっている人が少なくない現状に対し、「勤務時間外の連絡が、どれくらい負担になるのか?」について、解説しました。

勤務時間外の連絡が、どれくらい負担がかかるか

勤務間インターバルが長くても(時間が確保されている)、勤務時間外の仕事関連のメールの頻度が多ければ、仕事の疲れが高いことが分かりました。


勤務間インターバルの長さは直接的に睡眠にあてられる時間に関係します。一方、メールをやり取りする作業は身体的な負担としてはそれほど大きくありません。このことから、生理指標であるコルチゾールへの影響は出なかったと推察されます。しかし、長期間継続してみると、生理的なものへの影響もあるのではないかと考えられます。また、メールを受け取る本人にとってメールの内容が嬉しいものなのか、嫌なものなのかで、その影響は変わる可能性があると考えられます。
*元となる文献 ⇒ こちら

◇ NHK NEWs WEB
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中村 有里(なかむら あり)
記事を書いた人

中村 有里(なかむら あり)

過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の広報を担当。管理栄養士、健康運動指導士、アスレティックトレーナー。モットーは「苦手なものは、無理して食べない」。オフの日は、スポーツ観戦をして過ごすことが多い。