勤務間インターバルと睡眠の量・質の関連性 日本の日勤労働者を対象としたWEB横断調査
インフォグラフ
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この研究から分かった事
- 勤務間インターバルの長さと睡眠の量・質には関連があり、勤務間インターバルが短いほど、睡眠時間が短く、睡眠の質も悪かった。
- 勤務間インターバルが11時間未満になると、睡眠時間が6時間未満となった。(6時間未満の睡眠は、健康問題などから推奨されない[Hirshkowitz et al., 2015])。
目的
勤務間インターバルとは、勤務終了から翌始業までの休息期間のことを言います。現在、「労働時間等設定改善法」により、勤務間インターバルの導入が事業主の努力義務とされています(これを勤務間インターバル制度といいます)。本研究では、勤務間インターバルの長さと睡眠の量、質の関連を調べることが目的でした。
方法
日本の日勤労働者3,867名を対象に、インターネットを利用したWEB横断調査により、勤務間インターバルの長さと睡眠の量・質の関連を調査しました。
結果
勤務間インターバルが短いほど、睡眠時間(※)が短くなっており(トレンド分析:p<.001)、勤務間インターバルが11時間未満で睡眠時間が6時間未満となっていました。また、勤務間インターバルが短いほど、睡眠の質も悪い(トレンド分析:p<.001)ことが示されました。
※正確には、総就床時間(time in bed)であるが、ここではわかりやすさを優先し、睡眠時間としている。
考察
本研究から、勤務間インターバルが短いほど、睡眠の量と質が悪いことが分かりました。したがって、勤務間インターバルを確保することは日勤労働者にとって一定の睡眠時間の確保と質の良い睡眠につながることが示唆されます。
キーワード
勤務間インターバル、睡眠問題、睡眠時間
出典
Hiroki Ikeda, Tomohide Kubo, Takeshi Sasaki, Xinxin Liu, Tomoaki Matsuo, Rina So, Shun Matsumoto, Takashi Yamauchi, Masaya Takahashi (2018) Cross-sectional Internet-based survey of Japanese permanent daytime workers’ sleep and daily rest periods. Journal of Occupational Health 60: 229-23.