RECORDsの取組み

令和6年度 過労死等防止対策推進シンポジウム報告

令和6年度 過労死等防止対策推進シンポジウム報告
目次

毎年11月は「過労死等防止啓発月間」です

毎年11月の「過労死等防止啓発月間」には、過労死等は防がなければならないという認識を高めるための、「過労死等防止対策推進シンポジウム」が全国各都道府県の会場で開催されています。 

岡山会場岡山会場

兵庫会場:高橋正也(過労死等防止調査研究センター センター長)

令和6年のシンポジウムでは、高橋センター長と久保研究員が講演を行いました。

 ◎岡山会場、兵庫会場
 [基調講演]
「健康に働くには何が必要か」
 高橋 正也 (過労死等防止調査研究センター センター長)

◎神奈川会場、インターネット会場
 [基調講演]
疲れたら休む、休める、休ませる社会の実現に向けて
 久保 智英 (過労死等防止調査研究センター 上席研究員)

過労死防止法制定から10年目の過労死等防止対策推進シンポジウムを終えて

過労死等防止対策推進法の制定から10年が経ち、過労死等防止対策推進シンポジウムも10回目を迎えました。

過労死等(脳・心臓疾患と精神障害による死亡と障害)は、一件でも起こしてはなりません。まして、繰り返すことは厳禁のはずです。にもかかわらず、現状の目立った改善は認められていません。本当に残念です。

過労死等は日本全体の問題です。過労死等防止対策推進法に示されているとおり、国、地方公共団体、事業主、そして国民一人一人が自分の課題として、職場環境が少しでも良くなるよう、それぞれ尽力していく必要があると実感いたしました。(高橋正也

高橋 正也(たかはし まさや)
記事を書いた人

高橋 正也(たかはし まさや)

過労死等防止調査研究センター(RECORDs)のセンター長で、専門分野は産業睡眠医学。過労死等研究では、各チームの研究を支援しつつ、研究代表として全体を統括。研究者としてのキャリアは、労働省産業医学総合研究所の研究員から始まり、その後、米国ハーバード大学医学部ブリガム・アンド・ウィメンズ病院・睡眠医学科の博士研究員を経て、現在の地位に至る。睡眠、生体リズム、勤務スケジュール、職場の心理社会的環境、過重労働が研究テーマ。また、仕事とプライベートのオンオフのバランスを重視しており、オフの時間は家族と過ごすことを楽しみにしている。