木内 敬太(きうち けいた)

木内 敬太(きうち けいた)
目次

基本情報

研究経歴・専門分野

専門分野

産業保健心理学、コーチング心理学、キャリアコンサルティング

研究キーワード

メンタルヘルス、ストレス、精神障害、心理的ディタッチメント、チャットボット、実行機能、認知行動療法、解決志向ブリーフセラピー

最終学歴

東北大学大学院医学系研究科博士課程(産業医学分野)

主要な職歴

  • フィールファインクリニック(心理カウンセラー) 
  • アドバンテッジリスクマネジメント(心理カウンセラー) 
  • スクールカウンセラー(仙台市、宮城県、埼玉県) 
  • 高崎商科大学(非常勤講師) 
  • 人間総合科学大学(助教)

主な業績・受賞歴

主要な論文・出版物

【論文】

  • 木内敬太. (2013). 認知行動療法第三の波としての Rational Emotive Behavior Therapy. REBT 研究, 3(1), 41-65.
  • 木内敬太・青木安輝・岸克昌. (2015). 職場における肯定的相互作用の測定: 二層性解決志向コミュニケーション尺度の作成と信頼性・妥当性の検討. ブリーフサイコセラピー研究, 24(1), 4-16.
  • 木内敬太. (2016). 成人の発達障害者のためのコーチングの可能性 高等教育と職域の架け橋として. 支援対話研究, 3, 15-29.
  • 木内敬太. (2019). 唾液コルチゾールとウェアラブルデバイスから取得した心拍および睡眠データの関連. 人間総合科学大学紀要, 19(1), 11-17.
  • Kiuchi, K., Kishi, K., & Araki, K. (2020). A foundational assessment of the effects of the spread of COVID-19 virus infection and related activity restrictions on mental and physical health, psychological distress, and suicidal ideation in Japan. Asia Pacific Journal of Public Health, 32(8), 463-466.
  • 大津耕陽・西田勇樹・木内敬太, & 林勇吾. (2022). チャットボットによる個人適応型ヘルスケアの実現に向けた対話型課題の導入: 解決志向アプローチを題材として. ヒューマンインタフェース学会論文誌, 24(4), 285-300.
  • Kiuchi, K., Sasaki, T., Takahashi, M., Kubo, T., Yoshikawa, T., Matsuo, T., & Liu, X. (2022). Mediating and moderating effects of psychological detachment on the association between stressors and depression: A longitudinal study of Japanese workers. Journal of Occupational and Environmental Medicine, 10-1097.
  • Kiuchi, K., Otsu, K., & Hayashi, Y. (2023). Psychological insights into the research and practice of embodied conversational agents, chatbots and social assistive robots: a systematic meta-review. Behaviour & Information Technology, 1-41.

【書籍】

  • ポジティブ心理学コーチングの実践. (2019). 金剛出版.
  • コーチング心理学概論 第2版. (2022). ナカニシヤ出版.

受賞歴や社会貢献的活動歴等

【受賞】

  • 宮田研究奨励賞(2017)職場における肯定的相互作用の測定:二層性解決志向コミュニケーション尺度の作成と信頼性・妥当性の検討(木内敬太・青木安輝・岸克昌・矢口明子・山本立樹), 日本ブリーフサイコセラピー学会  

【競争的資金等】

  • EBTA research grant 2011 2011年 - 2015年:一般解決志向コミュニケーション尺度の作成(木内敬太・青木安輝・岸克昌・矢口明子・山本立樹)  ・産業・組織心理学会 平成25年JAIOP研究支援制度(2013) 
  • 日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 2021年4月 - 2024年3月:労働者の心理的ディタッチメントとメンタルヘルス不調に対する実行機能の影響の解明 
  • 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 官民による若手研究者発掘支援事業/マッチングサポートフェーズ 2022年9月 - 2023年9月:遠隔勤務者のストレス高精度早期検出のためのマルチモーダル感情推定技術の開発(松本和幸・西村良太・康シン・篠山学・木内敬太)

RECORDsで担当している研究

過労死等の実態解明と防止対策に関する総合的な労働安全衛生研究

  • 精神障害の労災認定事案におけるいじめ・暴力・ハラスメントに関する研究(事案班)
  • 過労死等による労災補償保険給付と疾病に関する評価(事案班)
  • 過労徴候しらべの信頼性・妥当性の検討(介入班)

研究員の素顔

研究者になったきっかけ

心理職として安定した生計をたてるための選択肢として、公務員と大学教員があります。そのなかで、個人的に自由な働き方を好むこともあり、大学教員を目指して、博士課程にすすみました。もともと産業保健に関心があったことと、臨床心理学専攻だと学位がとりにくいという理由もあり、医学系研究科にすすみ、医学博士を取得しました。そのごは、大学教員にもなりましたが、現在は、同等の環境で生活ができる研究職についています。

研究における最大の成功や挫折体験

いろいろな縁がつながって、2011年にヨーロッパブリーフセラピー学会の研究費を獲得して、プロのコーチと共同で研究活動をおこない、その結果、2017年の日本ブリーフサイコセラピー学会の研究奨励賞の受賞にいたったというのが、大きな成功だったと思います。一方で、同時期に博士課程に在籍していましたが、学外の研究を博士論文のための医学研究に結びつけられないことでだいぶ苦労しました。コースワークや課外活動(留学や教員準備プログラム)が充実していたことも重なり、博士論文の執筆がなかなかすすまず、修了までだいぶ期間がかかってしまったことが、挫折ではないですが、最も苦労したことだと思います。

モットー・座右の銘

私の座右の銘は、「取捨選択しない」です。もともと、たくさんのことをに手を出してしまって、いろいろなことが中途半端になりがちです。それに対して、取捨選択しようとしても、結局気になってしまって選んだものに集中できない。それであれば、初めから選ばず、やりたいことはすべてやって、そこそこのところで満足するようにするというのが、私自身を乗りこなすためのコツだと思っています。

尊敬する人物

小学校の先生、高校の同級生のお父さん、大学の恩師など、思い当たる人は何人かいます。共通点は、社会の役にたつ方向で、その人らしさを貫いていることだと思います。 

RECORDsのロゴにもオンオフのマークがあるように仕事のオンオフはRECORDsの研究にも関わってくるテーマのひとつです。オフの時の過ごし方は?

オフの時は家族と過ごしています。2021年生まれの息子はちょうどかわいい時期ですし、2018年生まれの娘とは、精神年齢が近いようで、一緒にビデオゲームをしたり、動画を見たりして遊んでいます。(2023年8月現在)

サイトを訪問してくださった方々へのメッセージ

researchmap: https://researchmap.jp/keitak_517