研究員に聞いてみよう! 「勤務間インターバル」編 File#3

研究員に聞いてみよう
なんとなく聞いたことはあるけど、よく分からない。愛想笑いで流してしまう。そんなトピックについて、RECORDsメンバーに教えてもらうシリーズです。
今回はこちら
こんにちは、あんえい犬です。
今回も、「勤務間インターバル」の続きです。
はじめての方は、まず→「File#1」「File#2」をご覧ください。
池田主任研究員
こんにちは。池田(主任研究員)です。3回目ですね、よろしくお願いします。
「勤務間インターバル制度を導入している企業について」でしたね。
では、さっそく。はい。
厚生労働省の「働き方・休み方改善ポータルサイト」に、
「勤務間インターバル制度導入事例一覧」があります。
勤務間インターバルを導入しているたくさんの企業が紹介されていますので、
是非ご覧ください。
あんえい犬くんのお友達にも教えてあげてください。
あんえい犬
承知しました!
導入している企業があるということは、健康面だけじゃなくて、
売り上げとか「企業的なメリット」もあるのかなと思うのですが、いかがでしょうか?
池田主任研究員
短い勤務間インターバル(特に11時間未満)が、
アブセンティーズム(欠勤)やプレゼンティーズム (出勤しているけれども健康等の理由で十分なパフォーマンスを発揮できていない) の問題につながるという論文はいくつか出ており、
勤務間インターバルを十分に確保できれば生産性の確保にはつながることが考えられます。
ただし、勤務間インターバルが売り上げに直接つながる、
勤務間インターバル制度を導入することで売り上げが良くなる、
というような論文は私が知る限りありません。
あんえい犬
さすが、何でもご存じですね。
やっぱり、できれば導入した方がいいと思うんですけど、
日本で「勤務間インターバル制度」が普及するには、どうしたらいいのでしょうか?
池田主任研究員
そうですね。
「勤務間インターバル制度普及促進のための有識者検討会」というものがあり、
そこでちょうどそのような議論がなされています。
そこでは、課題として、
「制度の認知度が低い」ことや「制度導入の手順が分からない」ことなどがあげられており、
これらに対処する取り組みなども挙げられていますので、くわしくはこちらをご覧ください。
あんえい犬
やっぱり認知度が低いんですね。
認知度向上。ぼく、がんばります!
もっと調べてみたくなったのですが、何かいい情報源はありますか?
池田主任研究員
基本的な情報は、先に紹介した「働き方・休み方改善ポータルサイト」に書かれています。
例えば、勤務間インターバルの説明や導入事例、導入・運用マニュアルなどです。
研究であれば、
「Work interval system, daily rest period, quick return」等
の関連するキーワードで論文を探していけばヒットしていくと思います。
あんえい犬
池田先生、ありがとうございました。
また、インタビューさせてください。
池田主任研究員
もちろんです。
次のテーマと日程を教えていただければ、早急に対応いたします。
あんえい犬
あ、はい。ありがとうございます。
こちらも準備万端にして挑みたいと思います・・・
次回は、他の研究者さんにインタビューします!