研究員に聞いてみよう! 「働く人の体力」編 File#2

研究員に聞いてみよう
なんとなく聞いたことはあるけど、よく分からない。愛想笑いで流してしまう。そんなトピックについて、RECORDsメンバーに教えてもらうシリーズです。
今回はこちら
こんにちは、あんえい犬です。
今回も、「働く人の体力」の続きです。
はじめての方は、まず→「File#1」をご覧ください。
松尾先生、さっそく聞きたいことがあります。
スポーツをやっていた時は、心肺持久力が高い方がいいなと思っていましたけど、
大人になっても高い方がいいんですか?
松尾上席研究員
あんえい犬くん、今日もよろしく!
心肺持久力は「活発な身体活動を維持するための能力」であって、
「疲れやすさ」の指標でもあります。
そのため、
この体力は様々な病気の発症と関係することがこれまでの研究で分かっています。
スポーツ選手だけでなく、一般の方であっても、
この体力を維持・向上させることはとても重要です。
あんえい犬
じゃあ、もし、心肺持久力が低かった場合、どうしたらいいですか?
運動は苦手なのですが・・・
松尾上席研究員
普段より少し心臓に負荷をかけることを意識するとよいよ。
具体的には、座位中心の生活をしている人は、
歩く時間を増やしたり、エレベーターやエスカレーターでなく階段を使ったり、
普段それなりに歩いている人は、
少し速めに歩く時間を取り入れたり、
などといった具合です。
あんえい犬
どれくらいの時間とか目安はありますか?
松尾上席研究員
「速歩(3分)と通常歩行(2分)」や「ジョギング(3分)と速歩(2分)」など、
身体活動に強弱をつける方法(いわゆるインターバル運動)が有効です。
15~30分など短時間でも効果があります。
ただし、普段、運動をしない人が急に強度の高い運動をするのはNGです。
無理のない強度で始め、慣れてきたら徐々に強度を高めるとよいです。
あんえい犬
はい。無理はしないです。
強と弱は、感覚ですか?
松尾上席研究員
強度の高低はご自身の感覚で決めてよいですが、心拍数も参考になります。
その場合、「220-年齢」の70~85%の心拍数を「やや高め」、
85%以上の心拍数を「だいぶ高め」の目安とします。
僕たちのウェブサイトでインターバル運動専用のオリジナルサウンド
(時計をみなくても3分と2分の切り替えが分かる音楽)がダウンロードできます。
ぜひ使ってみてください!
(https://tairyoku.records.johas.go.jp/contents)
あんえい犬
オリジナルサウンド、気になる!
骨伝導イヤホンつけてやってみます!