研究員に聞いてみよう! 「コルチゾールってなに?」編 File#3
研究員に聞いてみよう
なんとなく聞いたことはあるけど、よく分からない。愛想笑いで流してしまう。そんなトピックについて、RECORDsメンバーに教えてもらうシリーズです。
今回はこちら

こんにちは、あんえい犬です。
今回は、「コルチゾールって何?」の続きです。
はじめての方は、まず→「File#1」「File#2」をご覧ください。
井澤先生、今日もコルチゾールについて教えてください。
お願いしまうす。

井澤上席研究員
はい、お願いしまうす。

あんえい犬
コルチゾールは唾液でも測定できると思うんですけど、
唾液じゃなくて、毛髪や爪のコルチゾールに注目されているのはなぜですか?

井澤上席研究員
一番の大きいポイントは、
唾液は“その時点”のコルチゾールを評価するのに対して、
毛髪や爪は、
過去数週間から数か月にわたって体内で分泌された
ホルモンの蓄積を評価できることだよ。

あんえい犬
なるほど!
同じコルチゾールでも、評価できるものが違うんですね。
髪の毛とか爪って、しばらくカラダの一部として一緒にいますもんね。

井澤上席研究員
そうなんです。
一過性のストレスよりは、慢性的なストレスの方が、
メンタルヘルス不調や脳・心臓疾患など、
いわゆる過労死を引き起こすと考えられているので、
慢性的な状態を評価できる点は非常に大きなアドバンテージです。
あんえい犬
アドバンテージ。
過労死の研究には、すごく大事ですね。
じゃあ、毛髪で測定することと、爪とでは、
どのような違いがあるんですか?

井澤上席研究員
そうそう。
毛髪は過去数か月のコルチゾールを評価できるのが特徴です。
たとえば、
根元から3センチ部分をみれば、
3か月分のコルチゾールを評価できます。

あんえい犬
3か月分。
結構長期間のストレスが分かるんですね!

井澤上席研究員
そう。ただね、
後頭部から数十本の毛髪を根元からハサミで採取する必要があるので、
一人では少し採取が難しいんだ。
あと、
毛髪を採取されるのをいやがる人や、
場合のよっては毛髪がない人もいるからね。

あんえい犬
そっか、髪が短い人も難しいですね。
ぼくも短髪だし。

井澤上席研究員
色んな髪型の人がいるからね。
爪はね、毛髪よりも新規の指標で、
まだわかってないことが多いけど、
数週間~1か月間程度のコルチゾールを評価できるのではないかと言われています。
あと、爪の根元でコルチゾールが取り込まれて先端に移動するまでの、
タイムラグがあるとも言われています。

あんえい犬
タイムラグ。

井澤上席研究員
一方でね、毛髪と違って、
爪は簡単に自分で採取できて、もともと捨てるものなので、
比較的、採取に協力してくれる人が多い印象です。

あんえい犬
あー、確かにそうですよね。
でも、ぼく、爪切られるの苦手・・・
そんなぼくでも調べられますか?

井澤上席研究員
実はね、
生まれたばかりの犬から爪のホルモンを測定した研究もあるよ。
それ以外に、ネコやアフリカゾウの爪の研究もあるよ。
今度、あんえい犬くんの爪もとらせてね。

あんえい犬
うっ。あ、はい。・・・
(冗談で聞いたのに・・・)
研究って、面白いですね!
(アフリカゾウの爪ってどうやってとるんだろ。気になる。)
次回も、「コルチゾールの研究」について教えてください!