RECORDsの取組み

令和7年度 過労死等防止対策推進シンポジウム報告

令和7年度 過労死等防止対策推進シンポジウム報告
目次

毎年11月は「過労死等防止啓発月間」です

令和7年11月、全国47都道府県で「過労死等防止対策推進シンポジウム」が開催されました。本シンポジウムは厚生労働省が主催し、毎年11月に過労死等防止啓発月間の一環として全国の47都道府県で行われる啓発イベントです。国民の理解を深め、過労死ゼロ社会の実現を目指すことを目的としています。

RECORDsメンバーが各地で基調講演を行いました

今年度の本シンポジウムでは、以下の7会場でRECORDsメンバーが講演を行いました。

◎静岡会場 11月7日
 [基調講演]
「過労死等防止に役立つ職場環境改善のヒント」
 吉川 徹(過労死等防止調査研究センター 統括研究員) 

静岡会場

◎神奈川会場 11月10日 ◎栃木会場 11月12日
 [基調講演]
「“声”が職場に与える影響―研究から見る暴言の余波と対応」
 西村 悠貴(過労死等防止調査研究センター 主任研究員)神奈川会場

◎新潟会場 11月18日
[基調講演]
「生産性を高め、過労死等を防ぐために欠かせない睡眠」
 高橋 正也(過労死等防止調査研究センター センター長)新潟会場

◎熊本会場 11月18日
[基調講演]
「過労死予防と健康経営 ~個人も組織も知っておきたい私たちの身体のこと~」
 松尾 知明(過労死等防止調査研究センター 上席研究員) 熊本会場

◎宮城会場 11月18日
[基調講演]
「心理的ディタッチメントと睡眠で守る職場のメンタルヘルス」
 木内 敬太(過労死等防止調査研究センター 研究員) 宮城会場

◎富山会場 11月25日
[基調講演]
「レスタビリティ(休む力)を高めるために:疲れたら休む、休める、休ませる」
 久保 智英(過労死等防止調査研究センター 上席研究員) 

富山会場


過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ

本シンポジウムでは、厚生労働省からの現状報告や、過労死遺族による体験談、企業の取組事例紹介など、各会場で地域課題に即した発表が行われています。オンライン会場もあり、関係機関からのメッセージや講演動画が現在公開中ですので、ぜひご覧ください。(期間限定。令和7年度は、12月28日までの公開を予定。)→コチラ

私たちRECORDsは、過労死等の実態をより詳細に解明して有効な防止対策を提案するために、日々研究しています。これからも研究報告書の他、このようなシンポジウムでの講演やポータルサイトの記事等で、研究の成果を皆様に発信していきます。
過労死等防止対策推進法の施行から既に10年が過ぎましたが、残念ながら仕事での過労、ストレスによる病気や死亡が後を絶ちません。また、最近はハラスメント等による精神疾患も増えています。
本シンポジウムを通じて、過労死等防止に向けた取組の必要性が改めて認識され、社会全体が連携して過労死ゼロを目指す社会づくりが進められることを期待しています。

藤井 雅子(ふじい まさこ)
記事を書いた人

藤井 雅子(ふじい まさこ)

過労死等防止調査研究センター(RECORDs)の庶務を担当。RECORDs最古参の職員で、母の心を持ってお仕事をしています。最近のブームは、お散歩と地域活動。